マリントイレの取付と使用法！

初めてのゲストをボートに乗せたとき、まず何を説明しますか？慣れた熟年ボートオーナーはまずマリントイレの場所と使用方法を説明します。ゲストがトイレに行きたくなってからでは、ゲストに失礼な思いをさせてしまったり、説明しないまま、トイレを使用すると後になって、使用方法がわからないことに気づいてしまって、無理やり使用して潰してしまうケースもあるんです。
まず、マリントイレの使用方法を説明することはゲストへの優しさなんです。

■マリントイレのしくみ

マリントイレのしくみは手動のポンプを上下させて海水を便器の中に流します。簡単なように思えるが、これが意外にも守らなければいけない操作上注意点がいくつかあるのだ。

【操作注意】
1.給水弁が開いていることをまず確認
2.ポンプはゆっくり上下するべし（手動式）
3.紙、便は常に少しずつ流すべし
4.初めてのゲストは乗船時手本を見せるべし

■マリントイレの種類

マリントイレの種類にはポンプが電動のものと手動のものとがある。電動のマリントイレはスイッチひとつで流してくれるので操作がわかりやすい。特にメカに弱い女の子には便利である。ほとんどの場合、電源さえ引っ張れば手動式から電動式には簡単に交換できる。ただ、電動式マリントイレは手動式に比べて高価である。
それに対して手動式マリントイレは安価であるが、操作が面倒、難しい。水をうまく汲み上げて、ゆっくり上下すれば問題ないのだが、大量に貯めて流したために流れず、水流に勢いを付けるために急いで上下してしまう。悪循環である。「少しづつ便器に入れば常に流す」これが手動式の鉄則である。また、給水弁を閉じたまま、ポンプを上下しないように注意しよう。

■私の場合の失敗談

私の場合、全開に近い状態でプレーニング中に、便意に襲われ、急いでいたことを理由に速度を落とさずに用を足したことがあった。船が上下にゆれる中、片手は壁を握り、片手で紙を拭きポンプを交互に動かしていた。プレーニング中であったためにその悲劇が起きた。なんと給水口が海面に付いていなかったのである。お客様の船でなかったので、笑い話で済んだが、このまま、ポンプをシュコシュコ上下すればエアーを吸ってすぐに潰れてしまう。
教訓：プレーニング時にはトイレは使用するな！

停泊時に昼食をとっていた時であった。食事もほとんど終わり、ゆっくり一服しようとした、その時に強烈な便意に襲われ、トイレに駆け込んだ。その日は焦っていたこともあり、少しずつ流すのを忘れていたのである。大量の汚物を流さないといけなくなった私はポンプを駆使して勢いよく排出し、うまく成功したと思われた。なんと、その日はベタ凪の透明度も良く、静けさの中で排出口から汚物が飛び出してくるのを見られていたのである。
教訓：トイレは少しずつ流せ！
停泊時よりデッドスローの方が恥かしい思いをしない！

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